だから漫画はやめられない

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野球漫画では少し異色な作品「風の三郎」 by小山ゆう

今回紹介する漫画は野球漫画としては少し異色な作品「風の三郎」です。

風の三郎(1) ビッグコミックス

風の三郎(1) ビッグコミックス

 

風の三郎

連載開始は1979年と35年前の作品です。

世間ではまったく知られていないが、戦前にアメリカと日本で秘密裏に野球の試合が行われた。その野球はプロ野球を遥かに凌駕する凄い試合だったらしい。

その時、自分たちの孫の代に再び試合をする事を誓う。

それから数十年後、その孫達はそれぞれポジションを生まれた時から決められ物凄い訓練を受けながら、プロ野球選手を遥かに凌ぐ野球技術を身につけていた。

ただし、自分たちがそういう役目を負っている事を完全に把握しているものも少なく、主人公の三郎とオーナーでもある若狭潮と共に全国を回ってナインを集める旅に出る。

ナインはいろいろと問題があったものの集まり、そして再びアメリカチームと死闘を繰り広げ、最後は日本チームが勝って、ナインとオーナーの10人で世界に旅立つところで終わる。

と簡単に内容を説明しましたが、主人公の投げる球は凄まじく、当時のプロ野球選手で最強の4番バッターだった選手との勝負でも引き分けてしまうほど。後にもう打てないだろうという魔球まで生み出します。

最初の球は、木製バットを鋭利な刃物で切ったかのように折ってしまうほど。

また土手に当たればボールが土手にめり込んでいくほどの威力を持った球でした。

とにかくハチャメチャな内容の野球漫画で侍ジャイアンツの大回転魔球も真っ青な魔球が出てきます。

作者 小山ゆう 先生

作者は以前も紹介している小山ゆう先生です。


他にも「あずみ」「お~い!竜馬」等の人気漫画を描かれています。

あずみ(1) ビッグコミックス

あずみ(1) ビッグコミックス

 
お?い!竜馬(1) ヤングサンデーコミックス

お?い!竜馬(1) ヤングサンデーコミックス

 

その中でも一番ハチャメチャなのがこの風の三郎では無いかな?と個人的には思います。

小山ゆう先生の作品は基本的に主人公が凄い才能を持っている事が多いと思います。その能力に魅了される作品が多いと感じます。

常識で測れない野球漫画

この風の三郎は常識では測りきれない野球漫画だったと言えます。今まで野球漫画で魔球を出しているものは数多くありますが、何故魔球になるのかその理論がむちゃくちゃでも描かれている事が多いのですが、この漫画では魔球の秘密が全く描かれていません。

最初、三郎が投げる球は枯れ草に当たれば燃えてしまい、更に凄い熱を発するという設定でしたが、何故そうなるのかが全く描かれていません。

そういう意味では常識では測れない野球漫画でした。それだけに小学生だった僕はこの漫画に魅了されたのでした。

でも、こんな古い漫画がKindle版で出ていると知って嬉しい限りです。

こういう作品に出会えるから

だから漫画はやめられない!

と思った漫画でした。