探偵を通してヒューマンドラマを描く名作!「ハロー張りネズミ」 by弘兼憲史
昨日につづいて探偵漫画でおすすめの漫画を紹介します。今回紹介するのは「ハロー張りネズミ」という漫画です。
ハロー張りネズミ
連載開始は1983年なので31年前の作品になります。
内容は、東京都板橋区下赤塚の「あかつか探偵事務所」に勤める探偵、七瀬五郎(通称 ハリネズミ)とその仲間たちが繰り広げるストーリーとなっています。多くが短編的に描かれているので、1巻を読んだ後はどの巻から読んでも内容が大体解る作りになっています。
でも、KIndleのコミックとして出ているのは今回、初めて知りました。
作者 弘兼憲史 先生
作者は「島耕作シリーズ」の弘兼憲史 先生です。
読みやすい漫画を書かれていると思うのですが、それだけではなく人間ドラマがきちんと描かれているのが良いところですよね。
やや大人向きの漫画を描いており、年齢と共に読む機会が増えた作品が多いと言えます。
探偵という職業
ハロー張りネズミは探偵をベースに描かれていますが、ハードボイルドという訳でもなく、むしろヒューマンドラマよりの作品となっています。実際、探偵というのはハードボイルドよりも本当に人間臭いというか泥臭いというか、人間が普段表に見せない部分が多いと思います。この漫画も人間臭い話が多く、それを読ませてくれる作品だと思います。
ならば全編が人間臭いというかと言えばそういう訳でもなくオカルト的な内容の話もあって、それも面白い作品だと思います。
河合 節子という霊能力者が度々登場するのですが、こういうキャラクターが1人いると作品に広がりを見せてくれると思いました。
また、主人公のパートナーである木暮 久作 通称グレさんは、島耕作にも登場してきており、弘兼憲史ワールドを垣間見る事が出来ます。
アニメ化、ドラマ化、映画化もされている作品ですが、古いためにDVD化されていないのは少し残念に思います。
時間があるときに、ふいに読みたくなる名作です。
こういう漫画に出会えるから、
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。