一番好きな格闘技漫画!「修羅の門」 by川原 正敏
格闘技漫画はいろいろありますが、一番ワクワクドキドキしながら読んだのが、今回おすすめの漫画「修羅の門」です。
修羅の門
連載開始は1987年ですから、既に27年も前なんですね。驚きました。一旦終了して「第弐門」が始まっていますが、一応最初の話は完結している事として今回は書かせてもらいます。
日本の伝説の古武術であり殺人拳である陸奥圓明流の継承者 陸奥九十九は陸奥圓明流が最強の格闘技である事、そして自分の代で陸奥圓明流を終わらせるために世界を相手に最強の名を得ようとして挑戦していく格闘技漫画です。
4部構成となっています。
第一部は、陸奥九十九が預けられた実戦空手の神武館との戦いを描いています。神武館No.1とも言われている海堂晃との死闘に勝利して第一部は終わりました。
第二部は、全日本異種格闘技選手権として様々な相手と戦います。決勝戦は陸奥圓明流の分家、不破圓明流の不破北斗。最後は不破北斗を殺して終わりました。
第三部は、ボクシング編でアメリカでヘヴィ級ボクシングに中級の体重しか無い陸奥九十九がチャレンジしてヘヴィ級の統一王者となる事で終わります。
第四部は、ボクシングのヘヴィ級王座を返上し、ブラジルへ。グラシエーロ柔術主催の異種格闘技大会に参加する事に。そこでいろいろな格闘家と戦い、最後はグラシエーロ柔術最強のレオンと死闘の末、レオンを殺し、優勝します。
ただし、陸奥九十九は更にグラシエーロ柔術の創始者であるケンシン・マエダの正当な後継者がいる事を知り、その後継者が戦場にいる事を知って、戦場に向かう事で終わります。
なんか、凄く長くなったな(^_^;)
格闘技ばかりに思われるかもしれませんが、恋愛的要素もあり面白く読み進められますが、格闘技の大会で人を殺すという事が問題視された作品にもなりました。
作者 川原 正敏 先生
川原正敏先生と言えば、やはりパラダイス学園!(^_^;)
いや~、修羅の門、海皇紀、ふでかげしか知らない人には違和感しか無い漫画でしょう(^_^;)
毎回裸にされる主人公の女の子、少年誌で昔はここまで書いていたんだな~って思います。
いやいや、僕が川原正敏先生を好きになったのはやはりこれ
空手漫画です。この作品がきっかけで修羅の門を書く事が決まったそうです。
でも、川原正敏先生と言えば、やはり修羅の門ですが、未完っぽく終わった理由は最終巻にも書かれていますが、格闘技の大会で人を殺す事への否定を読者からぶつけられた事に対して落胆した事だったと書かれています。
まあ、ファンや読者全員が作品を肯定する訳では無いんですよね。
それと修羅の門の古武術、陸奥圓明流は1000年の歴史があるのですが、その伝承者達の話「修羅の刻」(しゅらのとき)も非常に面白い作品です。
業を背負った継承者の話
主人公 陸奥九十九が陸奥圓明流が最強である事を証明しようとし、陸奥圓明流を自分で終わらせようとしているのは、兄を殺してしまっている事に起因しています。
兄と継承者を決める戦いで九十九は兄を殺してしまい、そのことが一番の理由としてあるように思います。それが無ければそんな事はしていなかったと思います。
まさに継承者としての業(カルマ)を背負った陸奥九十九の話となっています。
悲しみを背負った主人公が自分の業を昇華させていく話だと僕は思います。
そして、それが作品に重みをつけてずっと読み続けてしまう作品です。
こういう作品に出会えるから
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。
なお、修羅の門 第弐門は絶賛連載中です。