甘酸っぱい!少女漫画で学園ラブコメディのおすすめ漫画「彼氏彼女の事情」 by津田雅美
少女漫画ですが、学園ラブコメディの中では少し異色だった「彼氏彼女の事情」を今回は紹介します。
彼氏彼女の事情
連載開始は1996年、18年前の作品です。最近18年くらいだと最近の漫画という感じがしてしまいます(^_^;)
内容は、高校生の恋愛ものですが少し異色な内容となっています。
主人公 宮沢雪野は優等生を演じる事で快感を得る裏表の激しい人間です。それに対して同じように雪野とは少し違うけど同じく優等生を演じている部分もある有馬総一郎。雪野は、有馬に対して優等生として完璧過ぎるという嫉妬心を燃やしています。
しかし、ある日有馬は、優等生を演じている雪野を知ってしまいます。でも、有馬は元々、雪野の事が好きだったという事で2人は付き合う事に。
しかし、有馬にも人に見せられない激しいコンプレックスによる裏の顔があり・・・
他にも面白いキャラクターが多数出てきて、漫画を面白くしていきます。
そして演じるのではなく素の自分を出していく事がこの漫画のテーマにもなっていると思います。
作者 津田雅美 先生
長期連載はこの作品が初めてだったと思います。僕自身、この漫画で津田雅美先生を知る事になりました。
読み切りも数多く執筆されているイメージがあります。
ただ、彼氏彼女の事情以外を真剣に読んだ事がなく、今度ゆっくりと読んでみたい漫画家さんになっています。
アニメ化が話題だった、エヴァンゲリオンの庵野秀明氏が監督
アニメ化もされています。
アニメ化された時に監督が、エヴァンゲリオンの庵野秀明氏だったという事で更に話題になりました。
一応、アニメも見ていますよ。
感想等 有馬の闇の部分
マンガ自体は、非常にコミカルでテンポもよく面白い作品だと思います。ギャグのエッセンスも非常に面白いので前半は飽きることなく読み進める事が出来ます。
ただ、中盤から有馬の心に潜む闇の部分を描き出した辺りから、正直違和感を感じ始めました。この有馬の心の闇を描くにあたり、ここまで優秀な人間がここまで闇を抱えて生きているのかな?と少し違和感を感じて、中盤はどうも好きにはなれませんでした。
でも、そういう心理描写もファンに受け入れられた理由になっているのかと思いますし、今読めば面白くもあったりします。有馬が自分の闇を乗り切った後はまた爽やかに面白い作品に戻り、好きな作品となりました。
作品のテーマは素の自分を出して前向きに生きる事 となっていると思います。でも、素の自分がどうしようも無かったら、無理だろうな(^_^;)
でも、そこは漫画、素の自分こそは素晴らしいという事で描かれています。そこが漫画の良いところでもあるんですけどね。
おすすめの漫画です!
こういう漫画に出会えるから、
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。
彼氏彼女の事情は白泉社でしたが、現在、白泉社コミック 3巻まで108円セールを実施されていますよ!(2014年11月20日現在)