霊能力者モノの漫画で一番好きな漫画「聖者は夜やってくる」を紹介します。
聖者は夜やってくる
1985年に初掲載された作品ですので29年前の作品となります。
2009年に続編が書かれましたが、今回は初代の作品について書いていきます。
内容は、高校に転校してきたばかりの藺織 零。彼の存在が気になる宇佐美ユカ。
宇佐美ユカの家は高校のすぐ近くにあり高校を部屋から見る事が出来る。そんなある日、ユカは真夜中の高校に藺織がいる事に気が付き、同時に発生した校内の教室の落書き事件の犯人かと思う。
しかし、藺織は実はこの高校で無くなった女の子の霊を昇華させるために来た霊能力者だった。
簡単に言えば霊能力者である藺織とユカの恋愛ストーリーに霊が絡む話ですが、感動的な話となっています。
女の子の霊を昇華させたのは良いのですが、意識不明の重体となり病院で寝ているところで、ユカが「好きだって事もいえないじゃんかよー!!」と泣いているところで、藺織が目を覚まし、「ねぇ・・・今なんていったの?よく聞こえなかった・・・」と言ったのに対してユカが「いーだ!!」というところで終わります。
あ~、なんか甘ったるくて定番の当時の恋愛パターンですが、定番だけに感動するんですよね。
2009年の続編では、全く違う雰囲気に藺織がなっていて驚きます。
作者 神崎将臣 先生
作者の神崎将臣先生の作品は以前も紹介しています。
前回も書きましたが、神崎将臣先生の作品は初期のものが非常に好きで、基本的に読み切りが多かったのですが、その読み切りが全部、ツボにはまっていました。
この「聖者は夜やってくる」も読み切りで発表され、その後続編が2回発表されて3つの読み切りを合わせて(設定はそのままで話の繋がりはあります)1冊のコミック(大判)となっています。
やさしくねむれ・・・
コミックのタイトルは「聖者は夜やってくる」ですが、3つの読み切りが1つになってコミックになったと書いたのですが、2作目のタイトルが「やさしくねむれ・・・Ⅰ」となっており、3作目が「やさしくねむれ・・・Ⅱ」となっています。
死者の霊に対して、安らかに眠って欲しいという意味合いで「やさしくねむれ・・・」というタイトルをつけたのかな?と。
続編も一応最初は読みましたが、ハマる事ができず1巻のみでまだ全部は読んでいませんが、今度読んでみたいと思っています。
でも、25年も経過してから続編を出す事が許されるってそれだけ愛されている漫画家であり、作品だとも言えますよね。はっきり言って、全然メジャーな漫画でも無かったのに。
こういう漫画に出会えるから、
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。
聖者は夜やってくる コミック 1-4巻セット (ヤングキングコミックス)
- 作者: 神崎将臣
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2011/06/10
- メディア: コミック
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