ジャンル的には変身ヒーローものになると思う変身アクションのおすすめ漫画「重機甲兵ゼノン」を紹介します。
重機甲兵ゼノン
連載開始は1986年なので、28年前の作品です。
謎の組織「赤い海」によりサイボーグに改造された少年の葛藤と「赤い海」との戦いを描いた作品。
旅客機に乗っていて墜落したら、東京を彷徨っていた主人公の叶 飛鳥 。記憶を一部無くしていたが、赤い海の追手に母親が殺された事をキッカケに記憶が蘇り、そしてゼノンへと変身をして敵をやっつける。
また、ゼノンの開発者である、叶に思いを寄せる少女 新田薗子の祖父に反発しながらも赤い海と戦うための武器を手に入れ、そして同じくゼノンの実験体として下半身をゼノン化された冴野陽子らと「赤い海」に戦いを挑んでいく。
昔あった少年雑誌 少年ビッグコミックで連載されていましたが、打ち切られた漫画です。
作者 神崎将臣
昔は非常に好きだった漫画家でした。特にデビューの頃の作品である「聖者は夜やってくる」「HUNTER」(共に読切版)は非常に好きで好きで好きでたまらない作品でした。HUNTERはその後、短期的に連載されその作品も好きでしたが、「聖者は夜やってくる」はう~ん・・・と思った作品でした。
また、今回紹介しているゼノンもその後、続編が出ていますが・・・前作ほど熱くなれなかったのが残念でした。
個人的にデビュー当時の絵の方がどうしても好きで今の絵柄が好きになれない事が大きな要因かもしれません。
苦悩するヒーローは格好良い!
神崎将臣 先生の初期の作品は、主人公が悲しみを背負い、苦悩する姿が非常に繊細に描かれており、そして熱い男が描かれており、ファンを魅了したと言えます。
今読んでも昔のゼノンは面白いんですよね。
高校生で突然、悪の組織に捕まって、ヒーローやれる訳が無い、そんな姿も描いており、苦悩する姿に共感も出来る作品でした。
このゼノンという作品、打ち切りされた後に続編が読み切りで書かれたのですが、その続編を無視する形で別の続編が描かれるという非常に珍しい構成となっています。最初のゼノン ファンとしては続編も全部読もう!と思ったのですが、神崎将臣 先生の他の作品も全部読んでいないと話が繋がらないところが、どうも駄目でした。
ある程度は他の漫画のキャラクターも出して良いとは思うのですが、やはり単独で話が通じる作りになっていないとな~って思いました。
でも、最初の重機甲兵ゼノンは、苦悩する変身ヒーローという話を非常に面白く描いており本当に面白い作品でした。28年経過しても未だに好きな作品です。
こういう漫画に出会えるから、
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。