読んでいると本当に切なくなってくる、おすすめの漫画「羊のうた」を今回は紹介します。
羊のうた
1995年連載開始なので20年近く前の作品です。
主人公の高城 一砂は、幼くして母を無くし、父親の友人であった江田家に預けられて育ち高校生になっていた。
そんな中、少し気になる存在の同級生の女の子、八重樫 葉が怪我をした際に血を見た事で妙な感覚に襲われる。その感覚に導かれて幼い時に居た実家に自然と足を運ぶとそこには、姉の高城 千砂がいて、父親の死を知らされる。
そして高城家に昔から伝わる奇病を知らされる。突然人の血が欲しくなり理性を無くして人を襲ってまでも血を飲もうとする、まるで吸血鬼のような病に姉 千砂がかかっている事を知る。そして自分もその奇病が発症している事に気がつく。
発作はある程度、薬でカバー出来るが一砂は薬を飲もうとしない、そして発症した時に姉、千砂は自分の血を一砂に与える。そこから2人での生活が始まるが・・・。
最後は、よくあると言えばよくあるパターンなのですが、姉と弟という関係を超えた(肉体的な関係は無いものの)一砂は千砂が死ぬ寸前に自分も死ぬ事を選ぶ事に。でも姉千砂は死に、一砂は姉千砂に会ってからの記憶を全て無くす事になって、物語は終わります。
う~ん、言葉では伝えきれない!!!
物凄く切なくなる話です。
一砂と千砂の母は何故死んだのか、そして父は自殺でしたが何故自殺をしたのか、そして一砂と千砂は?
と手に汗握る展開なのに、逆に汗を握る事もなくただ切なく淡々と物語が進んでいく感じがします。
作者 冬目景 先生
冬目景先生の作品はこの「羊のうた」が初めて読んだ漫画でしたが、その後にはまって、いろいろ読みました。
他に好きな作品は
イエスタデイをうたって (Vol.1) (ヤングジャンプ・コミックスBJ)
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/03
- メディア: コミック
- 購入: 7人 クリック: 119回
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休載なのかそういう連載なのか解りませんが、恐らくは終わっていない漫画です。
アニメ化・映画化
羊のうたは、アニメ化・映画化もされています。アニメは見ていませんが映画は見た記憶があるのに、まったく思い出せない・・・加藤夏希が出ていたのは明確に覚えているのですが。
大人だとより考える作品かも
学生時代に読んだのですが、今読むとまた違う視点で読めますね。でも共通して言える事は本当に切なくなる漫画です。
そして淋しくなる漫画です。
結婚してから久しぶりに読んだのですが、やはり物凄く後味が悪く切なくなりました。でも、今読むと考え方によってはハッピーエンドなのかな?とも思えたりもしました。
バッドエンドなのか、ハッピーエンドなのか、それは読む人が決めれば良いと思いますが、悩む漫画でした。
こういう作品に出会えるから
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。