今回、紹介するのはトラウマによって出来たコンプレックスで人までを殺し、少しだけ問題にもなった作品「マイナス」を紹介します。
マイナス
連載開始は1996年なので18年ほど前の作品です。
幼少期に父親からの虐待によって、トラウマを抱え人に嫌われる事を極端に恐れる主人公 恩田さゆりは高校教師になっていた。ある女生徒に極端に好かれた事がキッカケでその女生徒とその女生徒の友人2人を殺してしまう。しかし、その時に自分の邪魔をする人間は殺してしまえば良いんだ・・という事を思いついてしまう。
しかし、その正体を1人の不良生徒の男子 中村にバレてしまうが恩田の存在が面白いという事で内緒にしてもらっていた。
そして、次第にエスカレートしていく恩田さゆり。他にも人を殺し、色気で誑かし、どんどんとマイナスの方向へ進んでいく。そして最後はもうどうしようも無い状況に。
最後は実家に帰り父と対面する事で警察へ自首する事に。
そして20年後、ようやく自分自身を取り戻した恩田は中村の前に現れて終わる。
よく解らない説明ですいませんm(__)m
ただ、残酷な話かと思うかもしれませんが、それがギャグとして進む事もありなんか、非常に妙な感じを受ける漫画でした。
作者 山崎紗也夏 先生
連載当時は、沖さやか 名で連載をしていました。
このマイナスで連載2作目。
今ではかなりの人気漫画家になっています。比較的最近に2つの連載作品が続けてテレビドラマ化されています。
1つは、「はるか17」
もう1つは「シマシマ」
シマシマはドラマは見ていませんが、漫画は非常に好きな作品なのでいつかまた紹介したいと思います。
連載当時は、雑誌の回収事件まで!
この「マイナス」は週間ヤングサンデーで連載されていましたが、当時食人を描いた話があり、問題視されて急遽、回収されるという事態が発生しています。
完全版では掲載されているとの事で完全版を読む機会があればまた読んでみたいのですが、連載時は食人という行為が残虐には描かれず、ギャグのように描かれており、そういう描写が何とも違和感があって、興味を惹かれた作品でした。
でも、内容そのものは、トラウマによるコンプレックスを年をとってようやく克服したという感動的な内容にはなっています。
いっその事、最後までギャグでせめてくれても良かったのにな~と思いましたが(^_^;)
でも、人間の本性が割りと赤裸々にギャグタッチで描かれており非常に面白い作品でした。
こういう漫画に出会えるから、
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。