今回お薦めする漫画は、原案(原作)が新田次郎さんの登山漫画「孤高の人」です。
当然小説の「孤高の人」は・・・読んでいません(^^;
題名だけは有名なので知っていましたが。
孤高の人 ストーリー
比較的最近の漫画でヤングジャンプで連載されていた漫画です。
原案は新田次郎氏
主人公でボッチの高校生森文太郎(後に加藤文太郎)がクライミングに出会い、登山を始める。ソロ(1人で登山・クライミング)を基本としていろいろな山を登っていく。その過程でいろいろな人の挫折や恩師の死、結婚があります。最後は人類未踏のK2東壁を単独で制覇し、凍傷で足や手の指を失う。
そんな話です。
過酷な単独行の登山漫画
1人というのは実は物凄く傲慢な生き方なんだとこの漫画を読んで思いました。
単独行は非常に危険な登山ですが、そこにスポットライトをあてある意味身勝手な男の生き様を描いた作品です。
ただ、結婚後は少し意識の変化が作品の中で描かれています。待っている人がいる事で帰るという意識が生まれる事も描いています。
単独行は本当に危険ですからね。好きだけど(^^;
作者 坂本眞一先生
すいません、この漫画を読むまで知らない漫画家でした。
ただし、画力は凄い!と思いますよ。
1話書くのにどんだけ時間をかけているんだろう?と思います。また見開きや1ページの絵のみのシーンが多いのですが、どれも時間をかけて書いている事が解ります。
嫁に読ませるべき漫画では無い!
来年辺り登りたい山があるのですが、単独行で行こうと思っています。でもこの漫画を読ませたら、絶対に反対されるのが解っているので読ませません(笑)
身勝手な男ですいませんm(__)m
いや3日も4日も同じ時期に休みを取れる友人居ないし。
でも、この漫画を読むと本当にソロで山に行きたくなる衝動がこみ上げるんですよね。
知人で冬山で滑落してヘリコプターで救助された人がいます。単独行では無かったので同伴者が連絡をして無事でしたが、確かにこういう話を聞くと「もしソロだったら、どうなっていたんだろう?」とは考えますね。
同時期の漫画
この漫画の連載と重なっていた有名な登山漫画があります。そうこちら!
この漫画も同じ基本主人公は単独行ですが、暗さが無いんですよね。しかし孤高の人は暗い・・暗すぎます!
同時期の連載で同じ登山漫画なのにここまで対照的だったのは印象的でした。
岳は最終巻以外は、ほとんど登山に対して前向きに明るく読む事が出来ます。
しかし孤高の人は、暗く身勝手な印象がつきまとう作品でした。こういう生き方もありだな・・・自分には無理だけど、と非常に考えさせてくれる漫画でした。
こういう作品に出会えるから
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。
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