今回のおすすめ漫画は途中から傭兵漫画になったの?と思ったボクシング漫画「B.B」を紹介します。
B・B(BURNING BLOOD)
連載開始は、1985年なので29年前の作品です。
主人公の高校生 高樹 翎は、B.Bと呼ばれ横須賀で喧嘩が強くトランペットもプロ級の腕前としてある程度は有名であった。しかし、高樹自身、自分で何がしたいのか解らないまま生きていた。
ある日、暴走族の抗争に巻き込まれた高樹は、ライバルとなる森山仁と知り合い、お互いにライバルとなってボクシングでの決着をつけるため、高樹も森山もボクシングに打ち込むようになった。森山自身も過去に人を殺した経歴があり、何に対しても熱く慣なれないでいた。
しかし、高樹は高校教師でありボクシング同好会の長でもある乙部に森山には勝てないと言われるが、それで諦められず2人で出した答えが避けられない距離から放つパンチ、10センチの爆弾という必殺ブローだった。
必殺ブローをひっさげて、高校のボクシング大会で高樹と森山は戦う事を夢見ていたが、その大会中に汚い手を使って森山を破った男を正当防衛ながら殺してしまう。
しかし、高樹は警察に捕まると思い、アメリカで逃亡する事になった。直前に恋人であった小雪と結ばれ、小雪は女の子を生む。
アメリカに渡った高樹はマフィアの世界の裏ボクシングをしたり、傭兵部隊に入って戦争をしたりし、傭兵時代に助けた世界でも有数の億万長者でもあるガーギルの助けもあって、アメリカで市民権を得て、アメリカ人ボクサーとして再び日の当たる世界に出るが、その矢先、小雪が交通事故で亡くなってしまう。
どうにか復活はしたものの、傭兵時代に浴びた傷で首に小さな破片が残りそれが神経を圧迫して非常に危険な状態となってしまう。
それでも、森山と戦うために復活し、最後は森山と死闘のすえ負けて終わりとなる。
なんか、書きましたが、他にもいろんなエピソードが複雑に絡み合い面白い漫画となっています。
ただ、最後に森山に当然勝つんだよな~って思っていたら負けてしまうというちょっと予想外の展開で意外な終わり方だったと思いました。
作者 石渡 治 先生
作者は一時期、サンデーの人気漫画家でもあった石渡 治 先生。
スーパーライダー、火の玉ボーイ等のヒット作品を生み出し、B.Bでで大ヒットしました。
B.Bの後に連載した、LOVe は高樹と小雪の間に生まれた娘の「愛」が主人公の漫画となっています。
傭兵は億万長者になれるのか?
傭兵になって助けた人間によって億万長者になる展開がこの漫画にはありますが、どこかで見た内容だな~と思ったのですが、それは「エリア88」でしたね。
ちょっと、漫画にしてもご都合主義な展開だと今読むと思うのですが、子どもの頃は傭兵って危ないけど儲かるんだな~って思っていました(^_^;)
儲からないそうですね。
B.Bは途中から本当に傭兵漫画になるのかな?と一瞬思ったのですが、きちんとボクシング漫画に戻って良かったな~って思いましたね。そして、主人公が最後にライバルに負けて終わるという展開も面白いな~って思いました。
また、なんかその後の展開がまさに2人が世界を救うようなイメージで、話し盛りすぎ!と今読むと思ってしまいますが、全体的には非常に面白い作品だと思います。
熱くなれますからね!
こういう漫画に出会えるから、
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。