今回紹介するのは、俳人 種田山頭火を描いた漫画「まっすぐな道でさみしい」を紹介します。
まっすぐな道でさみしい―種田山頭火外伝 (1) (モーニングKC (896))
- 作者: いわしげ孝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/07/23
- メディア: コミック
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
まっすぐな道でさみしい
連載開始は2003年なので11年前の作品になります。11年前だとつい最近と思えてしまいますね(^_^;)
内容は、自由律俳句の俳人 種田山頭火の一生を描いた漫画となります。
種田山頭火と言えば、自由律俳句では最も有名な俳人の1人としてよく名前が上がります。僕自身、種田山頭火の自由律俳句は物凄く好きで何冊か読んでいます。
違うブログで種田山頭火については書いているので、良ければ見て下さい。
そんな種田山頭火のダメダメな一生を描いた作品ですが、これを読むと駄目な人間であるはずの種田山頭火という生き方に憧れもしたりします。
作者 いわしげ孝 先生
非常に好きな漫画家でしたが、2013年3月6日に亡くなられています。
代表作は、「ジパング少年」「花マル伝」があります。
上記の作品はいずれ紹介したいと思っています。
最初は中高生向きの漫画を書いていたのですが、晩年は大人向けの恋愛要素のある漫画を描かれています。どういう変化があったのか知りたいところですが、もう直接知る事が出来ないのは非常に残念に思いますね。
どうしようもないわたしが歩いてゐる
「まっすぐな道でさみしい」という漫画を通して読んでもらうと、種田山頭火という人間の弱さがしみじみと分かる作品になっています。
夜逃げはするは、自殺未遂は数知れず、いろんなところに借金するし、いろんな事業はするけど失敗ばかりだし、元妻の家には居候するし、酒癖悪いし。
本当に最悪の人間です。でも、人間って最悪な人間にこそ、憧れてしまう時ってありませんか?
そんな種田山頭火が自分を読んだ自由律俳句が「どうしようもないわたしが歩いてゐる」なのかな?と思います。
こんな生き方をした種田山頭火自身はとても褒められた人物ではありませんが、それでもこういう漫画を読んで憧れる人物になるって凄いと思いました。
こういう漫画に出会えるから、
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。
まっすぐな道でさみしい―種田山頭火外伝 全5巻完結 [マーケットプレイスセット]
- 作者: いわしげ孝
- 出版社/メーカー: 講談社
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る