だから漫画はやめられない

「アフィリエイト広告」等の広告が掲載してある場合があります

死刑制度・人間の尊厳、いろいろ考えされる漫画「死刑囚042(おしに)」 by小手川ゆあ

死刑制度と人間の尊厳について物凄く考えさせられるおすすめ漫画「死刑囚042」(しけいしゅう おしに)を紹介します。

死刑囚042(1) (角川コミックス・エース)

死刑囚042(1) (角川コミックス・エース)

 

死刑囚042(しけいしゅう おしに)

2002年連載開始。もう12年も前なんですね。

 

近未来の日本なのかな?死刑制度廃止を検討するために、死刑囚をボランティアで働かせるという実験を行う事に。

そこで選ばれたのが囚人042号 田嶋 良平。

彼は7人も人を殺し、死刑執行を待つだけだった。死刑制度廃止検討のための実験体として選ばれ、脳に興奮状態になると脳が爆発するというチップを埋められ、高校へ掃除係のような事務員として派遣される。

彼を監視するために24時間体制で警備と観察が行われる中、高校でいろんな人と出会い体験する事で、人間としての感情を忘れていた田嶋 良平が徐々に心を開いていく展開に。

田嶋 良平は幼い頃に誘拐され6年間も信じられない生活をした過去を持っていて、それも影響して人としての感情を失い、暴力団の闇ボクシングで7人も殺して見つかり、死刑囚になったという過去があったと設定されています。

作者 小手川ゆあ 先生

名前は知っていたものの、この漫画で初めて読む事に。

代表作の「おっとり捜査」は人気の漫画ですが、まだ読んでいません(^_^;)

読みたい漫画なんですけどね。今度漫画喫茶にあったら読んでみよう。

おっとり捜査(1) (角川コミックス・エース)

おっとり捜査(1) (角川コミックス・エース)

 

(おっと、カドカワ祭りで安くなってるぞ!)

死刑制度・人間の尊厳を考えさせられる漫画

この「死刑囚042」は読むと本当に死刑制度について考えさせられます。

死刑制度って本当に難しい問題だと思いますが、それを正面から描くこの作品はそれだけで凄いと思います。

また何故、その犯罪者が死刑という刑を与えられる事件を犯してしまったのか、その背景には何があったのか、そういうところまで考えさせられる内容になっています。

人間の尊厳、それは死刑囚に対してではなく、罪を犯した人間にも人間としての尊厳が必要なのかどうか、仮に必要な場合は何故必要なのかそういう問題提起をしているように僕にそう感じました。

この漫画の主人公である田嶋 良平は7人以上もの人を殺していますが、何故彼がそんなに人を殺してしまったのか、その答えがこの漫画には書かれています。

そして最後は、結局田嶋 良平の死刑執行がされた事が最後に描かれています。

でも、田嶋 良平に触れ合った人は本当に幸せになったように描かれています。

淋しい終わり方ですが、1人の人間が生きてきた証として人の中の想い出として残るのは素晴らしい事だと気づかせてくれます。

こういう作品に出会えるから

だから漫画はやめられない!

と思った漫画でした。