アイドルになる夢を描いた作品は数多くありますが、演歌歌手を目指す漫画はそんなに多くありません。演歌歌手を目指す、おすすめ漫画「プレゼント・フロムLEMON」を紹介します。
プレゼント・フロムLEMON(レモン)
連載開始は、1987年となっており、27年前の作品ですね。
売れない演歌歌手を父に持つ沢口 麗紋(さわぐち れもん)は父をこよなく尊敬し愛していた。ようやくチャンスをものにしようとした時、父は亡くなってしまう。
それから数年、父をプロデュースしようとした大崎 厳は大物プロデューサーになっており、大崎 厳を頼りに演歌歌手としてデビューしようとするが、冷たい対応をとられてしまう。かつて大崎 厳に同じように冷たい対応をとられ、アイドルをやめた 秋野 このえ に目を付けられ、まずはゴーストシンガーでデビューをさせ、タイミングをとって、アイドルデビューをさせる事に成功させるが。
大崎 厳は、アイドル潰しとまで言われる存在であったが、それは逆で本当のシンガーになってもらうためには、厳しい道を歩ませるために仕組んでおり、父を慕うばかりに父の模倣になっていた檸檬が、それを乗り越え自分自身のスタイルを見つける事を願っていた。そして、最後は自分自身のスタイルを見つけた檸檬の成長に涙して終わる。
作者 桂正和 先生
作者は人気漫画「ウイングマン」「電影少女」を描いた桂正和先生です。
この作品が連載3作目となりますが、ウイングマンの後に描いた「超機動員ヴァンダー」とこの「プレゼント・フロムLEMON」は2巻で終わっているため、打ち切られたと見るべきだと言えます。その後に描いた「電影少女」が大ヒットしていますが、ウイングマンの後は鳴かず飛ばずだった印象がありました。
でも、この「プレゼント・フロムLEMON」は面白かったんですけどね、個人的には。
なお、ウイングマンについては以前にここでも紹介しています。
大好きな作品だっただけに、この後の連載にはかなり注目していました。
ウイングマンの連載前の作品、「夏にすずみ!」「秋にすずみ…」も割りと好きな作品だした。
女の子を描かせたら、やはり桂正和先生は天才的だとは思います(*´ェ`*)
アイドル漫画?演歌歌手漫画?
この漫画をジャンルに分ける場合、アイドル漫画なのかな?と思いますがイメージとしてはどうしても演歌歌手漫画だと思ってしまいます。
大きな括りでは、少年の成長モノの漫画ではありますが。
アイドルでも演歌歌手でも、歌手を夢見る人に勇気を与えてくれる漫画だとは思います。
厳しい面もあるけど、人の真似ではなく自分自身のスタイルが重要である事、それは芸術関係・文学関係すべてに言える事でそんな大切さを教えてくれる漫画だと思いました。
こういう漫画に出会えるから、
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。