今回、紹介する漫画は恋愛漫画なんだけど、男性にはあまり無い視点で書かれているな~と思ったおすすめの漫画「ナイーヴ」です。
ナイーヴ
連載開始は1998年なので16年前の作品になります(2014年現在)。
内容はなんてことの無い、社内恋愛の漫画です。ただし、なんか不思議な感覚がするんですが、その不思議な感覚が嫌いじゃなく、更にこういう感覚が好きな人ははまるのではないか?と思います。
女って、不思議なモノ、そう思う男性は少なくないと思いますし、男ってよく解らない、そう思う女性も少なくないと思います。
この2つの観点がこの漫画には描かれているように思います。
作者 二宮ひかる 先生
ヤングアニマルで連載していたので、不思議な感覚の漫画を書く人だと思っていたのですが、調べてみると女性で、ああやっぱりと思いました。
男であの感覚は普通、書けないからな~と納得した記憶があります。
割りと遅めのデビューのようですね。
二宮ひかる先生の作品は、「日常だけど非日常的な感覚の漫画」そんなイメージを持っています。基本的にモテる男性が描かれているのですが、男性として読んでも嫌味では無い男性が描かれています。でもやはり男性にはこんな描き方は出来ないと思うので、不思議な感覚になるのかな?と思ったり。
このナイーヴに続く ハネムーンサラダも大好きな作品です。
短篇集も出ていて、かなり読み込んでいます。ついつい読んでしまうんですよね。
女性が描く男性誌用漫画は面白いかつまらないか
二宮ひかる先生は女性ですが、基本的に男性誌で書かれています。
以前、友人にこの漫画面白いよ!と言って読ませた時に、つまらない、と言った人がいます。これは、感覚的な問題ですが、女性が描く男性誌用の漫画を受け付けない人も少なからずいるんですよね。
でも、僕は女性が描く男性誌用漫画はかなり好きなんですよね。
女性視点で描かれる漫画だと妙に主人公が格好よく描かれていて違和感があるのですが、二宮ひかる先生が描く男性はそんなに格好良い訳では無いんですよね。
いや、実際には格好良いんだけど。
ナイーヴで描かれている主人公 田崎も格好良いのかもしれないけど、格好わるいところも描かれていて、なんか好感が持てるんですよね。
でも、結局 女性は解らない
ナイーヴを読んで思う事は、やはり女性は解らない、という点。
男性にとって女性は生涯解らないものなのかもしれない、そう夏目漱石先生も言っていたような気がするし、そういうものかもしれないけど、そういう視点でこの「ナイーヴ」を読むと何となくだけど女性が解るような気もするんですよね、錯覚かもしれないけど。
大人な内容の漫画ですが、何となく不思議な感覚を覚える漫画で何回も読んでしまう漫画です。こういう漫画は本当に長く付き合えます。読んだ年齢によってもまったく作品のイメージが変わってくるし。
こういう作品に出会えるから
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。
全2巻の漫画なのでさくって読めると思います。