今回紹介するのは、北崎拓先生のシリーズモノ「クピドの悪戯」の3作目で一番歪んだ愛情を描いたオススメの漫画「このSを見よ!」を紹介します。
クピドの悪戯シリーズ
クピドは キューピッドのの事で、クピドの悪戯としか思えない内容を描いた作品のシリーズですが、それぞれの作品で完結しているので、どれから読んでも面白い作品です。
最初は、「虹玉」
続いて「さくらんぼシンドローム」
「オレ☓ヨメ」「逆襲のオレ☓ヨメ」
そして、今回紹介する「このSを見よ!」となります。
北崎拓先生
デビュー作の「英雄行進曲」から好きな漫画家でした。その後の「空色み~な」や「ヒーロー志願」「たとえばこんなラヴ・ソング」等凄く好きな作品が多いです。中でも「DEM」は本当に面白かった!
基本的に、北崎拓先生の作品はハッピーエンドが多いけど、「DEM」と「このSを見よ!」は凄いアンハッピーエンド、バッドエンドな作品です。
このS(エス))を見よ!
このSを見よ!のSはスティグマ=聖痕の意味です。
聖痕(せいこん)は、イエス・キリストが磔刑となった際についたとされる傷、また何らかの科学的に説明できない力によって信者らの身体に現れるとされる類似の傷をいう。これらはスティグマータ(ラテン語:stigmata)とも呼ばれ、カトリック教会では奇跡の顕現と見なされている。 Wikipediaより
主人公 鵜守田 倫はお尻に妙なアザを持って生まれ、このアザを見た女性はすべて倫の事を好きになります。ただしセックスをする事(挿入を伴う)でその効果が無くなります。
その倫がずっと好きだった女性 泉宮 千鶴と幼なじみの斑鳩 真琴(女性)、倫と千鶴の両親が織りなす話になっています。倫の父親も同じアザを持っています。
最後は、倫と千鶴で一緒に暮らしているところで終わりますが・・・・・
すっごい嫌な終わり方です!
もう悲劇しか無い!と思ってしまう。でも、こういう愛の形もあるのかな?とも思ってしまう。
こんな後味の悪い終わり方は、映画「ダメージ」以来だな~。
この映画も物凄く好きな作品ですけどね(^^;
結局、こういう破壊的な終わり方っていうのは、一種の麻薬的な要素を持っていて見た人を虜にしてしまうと思う作品だと言えます。
でも、嫌いな人は、2度と見たくない!と思うかもしれません。
しかし、こんな感覚にさせる漫画っていうのは素晴らしい作品だからこそだと思います。
こういう作品に出会えるから
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。
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