今回紹介する漫画は軽井沢を舞台にし、当時人気だったおすすめの漫画「軽井沢シンドローム」です。
軽井沢シンドローム
連載開始は1981年なので33年前の作品です。
当時、小学生で意味があまり解らず、中学・高校となるにつれて意味を理解出来てきた漫画と言えます。
内容は、軽井沢を舞台にした男女の大人の物語となっています。言葉で伝えるのが無意味だと思う漫画です。
もう少し書くと、兄弟のように一緒に育ってきた相沢 耕平と松沼 純生。耕平はプロカメラマン、純生はイラストレーター。でもそんなに売れている訳もなく極貧生活を2人で送っていたが、ついにお金もつきて、純生の姉である松沼 薫が住む軽井沢の家に居候として戻ってくるところから話が始まります。
そこで繰り広げられる恋愛要素も多い漫画です。
主人公の耕平は元暴走族のヘッドという設定は当時は物凄く受け入れられていたと思います。また、耕平と純生はアメリカに渡る事を夢見ているという設定も良かったと思いますが、軽井沢で暮らす事で地元で暮らす事への葛藤も描かれているように思います。
今読み返しても、小学生だと意味が完全には理解出来ないだろうな~と思います。
作者 たがみよしひさ 先生
過去に何度か紹介しています。
今回、紹介している軽井沢シンドロームはたがみよしひさ先生の初の長期連載作品であり、たがみよしひさ先生をメジャーにした作品とも言えます。
たがみよしひさワールド爆発!とも言える作品です。
たがみよしひさ先生は長野県小諸市の出身なので、軽井沢も行動範囲だったのでしょう。
たがみよしひさワールド
この漫画の面白いところは、基本シリアスの中に散りばめられたギャグが面白い事と、8頭身キャラが突然3頭身キャラになったりしているところで、この流れは後の作品にも受け継がれていきます。NERVOUS BREAKDOWN なんかがまさにそうですね。
Nervous breakdown 1 (ノーラコミックス)
- 作者: たがみよしひさ
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 1989/06
- メディア: 新書
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軽井沢シンドロームはアニメ化(OVA)もされていますが、ヒットはしていないイメージがあります(^_^;)
映像とマッチしそうな小回り、シーンとシーンの繋がりがアニメ化ではまったく生かされていない感じがしました。
本当にアニメというか動画向きの小回り、シーンとシーンの繋ぎが物凄く上手い作品なのに当時は勿体無いと思いました。
今回、この漫画の事を書こうと思ったのはこれを書いている2日前に軽井沢を通った時に思い出したからなんですけどね(^_^;)
でも、その場所に行くと思い出す漫画っていうのも良いものですね。
こういう作品に出会えるから
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。