だから漫画はやめられない

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この世界観こそ、まさにハードボイルド!「化石の記憶」(いしのきおく)byたがみよしひさ

いつかこの漫画を映画化してくれる事をずっと夢見てきた漫画があります。これぞ本当にハードボイルドだな~と思えるおすすめの漫画「化石の記憶」(いしのきおく)をご紹介します。

化石(いし)の記憶 (Vol.1) (秋田文庫 (22-3))

化石(いし)の記憶 (Vol.1) (秋田文庫 (22-3))

 

化石の記憶(いしのきおく)

1985年連載開始の作品なのでもう30年近く前の漫画となります。

化石と書いて、「いし」と読みます。話を大雑把に説明するとタイムスリップものです。

主人公の美袋竜一(みなぎりゅういち)は赤森町という田舎町で生まれましたが、両親をその赤森町の山の中に住むという「ぬし」に殺されているという過去を持っています。

幼くして両親を「ぬし」に殺された美袋竜一は施設で過ごす事になります。

そして成人した竜一は都会で立派な大人にはならず仕事をやめて半分紐のような生活をしていたところに、出身地である赤森町の事故を知る。ぬしが目覚めたと思った竜一は自分の女との行為のビデオを撮影して、その女の父親にビデオをネタにゆすりをかけて、大金をせしめ、祖父の形見である南部(拳銃)の弾丸を仕入れ、復習に赤森に向かいます。

そこからいろいろとドラマが展開されますが、ぬしの正体はタイムスリップに巻き込まれた恐竜だったという話です。

そして、そのタイムスリップの元となっているのが竜哭と呼ばれる何か。竜哭を求めて、巨大企業も陰謀を張り巡らしていきます。

ただ、全編を通じて美袋竜一や他のキャラクターがまさにハードボイルド!

ニヒルな感じがたまらなく素敵なキャラクターたちが登場します。

竜一も両親が殺されたから「ぬし」を恨んでいるというよりは、たまたま両親と一緒にいない時に両親が襲われていただけで、もし両親と一緒にいたら自分も殺されていたかもしれないため、自分を襲う可能性のあったモノを許せないと言っています。

作者 たがみよしひさ 先生

作者は「軽井沢シンドローム」「我が名は狼(ウルフ)」等の人気漫画を書いた、たがみよしひさ先生です。

このブログでも過去に書いています。

ハードボイルド系でニヒルな主人公を描かせたらすごい漫画家だと思います。

独自のセリフの言い回し、セリフから違うシーンのパーンの持って行き方、まるで映画のように遷移する展開は映画化されやすいのに・・・と思うのですが、映画のようになりすぎているのかな?とも思える描き方をされています。

長野県出身の漫画家なので、この「化石の記憶」も長野が舞台なのかな?と思います。「軽井沢シンドローム」はまさにその1つだと思いますので。

軽井沢シンドローム 1 (ビッグコミックス)

軽井沢シンドローム 1 (ビッグコミックス)

 

ハードボイルドだからこそ映画化して欲しい作品

「化石の記憶」にも当然、女性キャラクターは沢山出てきます。ハードボイルドに出てくる女性キャラクターは決まって良い女です(笑)

良い女が出てくるからこそ、主人公のハードボイルドさも生きてくると思うんですよね。

化石の記憶に出てくる女性キャラクターも格好良いですよ!

そして、今なら映画化出来ると思うんですよね、この作品。CGたっぷりで。

この漫画を読んでもらえれば解ると思いますが、本当に映画化向きの漫画だと思うんですよね。巻数も大型コミックだとしても3巻ですから100分くらいの映画にちょうど良いと思うし。

映像化されたこの作品が観たい!でも配役によってはがっかりするんだろうな(^_^;)

映画のようにシーン展開する化石の記憶、本当におすすめの漫画です。

こういう作品に出会えるから

だから漫画はやめられない!

と思った漫画でした。