女子高生が喫茶店でアルバイトをしている日常を通していろんな人間ドラマを見せてくれるおすすめの漫画「風子のいる店」を今回は紹介します。
風子のいる店
連載開始は1985年なので20年前の作品です。
内容は、吃音症持ちの女子高生 風子は性格も暗く学校でも馴染めずにいた。そこで逃げ場として選んだのが近所の喫茶店でのウェイトレスとしてのアルバイトであった。もちろん、暗い性格を少しでも治すためという事もあった。
喫茶店にくる様々な人との交流から少しづつ明るくなっていく風子を描きながらも当時の社会問題も描かれており、ヒューマンドラマとしても楽しめる作品になっている。
内容的には、本当に郊外の街にある喫茶店のウェイトレスと喫茶店のマスター、そしてお客さんを描いただけなのですが、そこが実力派漫画家だけにいろんな問題提起をしてくれていたり、人間ドラマを見せてくれています。
作者 岩明均 先生
岩明均先生と言えば、今大人気の寄生獣の作者です。
「風子のいる店」の後に書かれたのが「寄生獣」だったと思います。
寄生獣もそうなのですが、岩明先生の作品は、表面的な内容の奥に隠れたいろんなメッセージがある作品が多いと思います。
七夕の国でもその傾向はありました。
読めば読むほどいろんなメッセージに気付かされる漫画を書く実力派の漫画家だと思いました。
こんな喫茶店に行ってみたい
風子は最初は本当にドジで暗くて、イライラするキャラクターでしたがそれが徐々に成長していく姿を見ていると励まされる部分もありました。読んだのは連載が終わりかけた時だったので高校生の時でしたが、大人になってから読むとまた違う印象を受ける作品です。
今の高校生にも、高校生を子どもに持つ親にも読んで欲しい作品です。
こういう作品に出会えるから
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。