突然、世界の終末のような事態に巻き込まれたら人はどうなるか?そんなパニックを描いた作品「ドラゴンヘッド」を紹介します。
ドラゴンヘッド
連載開始は1994年なので20年前の作品です。
内容は、高校生の修学旅行の帰りの新幹線の中、静岡県に入ったあたりのトンネルで突如、大地震のような震災に巻き込まれる。生き残ったのは3人のみ。トンネルに閉じ込められた3人、主人公のテル ヒロインのアコ、そして、ノブオ。
そしてノブオは徐々に狂気の世界へ誘われていく。
テルとアコはトンネルから脱出するも、脱出した世界は混沌としたまさに終末の世界であった。テルとアコは故郷東京を目指すが・・・・
そして、ドラゴンヘッドとは・・・
作者 望月峯太郎 先生
望月峯太郎先生と言えば、まっさきに思い浮かぶのはバタアシ金魚。映画化もされています。
この頃の高岡早紀は本当に可愛かったな~・・・・・今じゃ汚れ役というか嫌な役しかしていない印象が・・・・
人の心理を上手く描く漫画家だと思いました。
特に今回紹介しているドラゴンヘッドは、突然の震災によって変わっていく人々の狂気を描いており、それが本当の恐怖を描いている作品でした。
他にも「座敷女」や「鮫肌男と桃尻女」という1巻完結の漫画も描かれており、それぞれがその世界観へ入り込んでしまう作品だと思いました。
狂気と恐怖の世界
このドラゴンヘッドという漫画は本当に狂気と恐怖の世界を上手く描いている作品だと思いました。これまでも震災を描いたパニック漫画はいろいろありますが、これほど人の狂気を描いた作品は無かったのでは無いでしょうか?
限界を超えた世界に放り込まれた時、人は如何におかしくなるか、そして如何に想う人へ愛情を注げるか、そんな世界観が描かれています。
未曾有の震災に日本が遭遇した時、自分はどうなるのだろうか?と考えさせられる漫画でした。
こういう作品に出会えるから
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。