中学の時に先輩(女性)から、面白いよ!という事で薦められたのが、「ブルーソネット」でした。この作品は「紅い牙」シリーズという漫画の7作目にあたるので、読んではまったボクはすぐに赤い牙シリーズを全巻、読みました。
これが少女漫画?少年誌向きじゃないの?と当時は思いました。
残念ながら、単品でのブルーソネットは無いようで、全巻セットしか出回っていないようです。
内容
超古代人類の血を受け継ぎ超能力を持つ主人公の少女と悪の組織タロンと戦いを描いた作品です。
ヒーローモノというよりは、ヒロインものですね。
小中学生には当時、超能力モノ漫画は非常に人気のあるテーマだったのと、内容が女性でも男性でも楽しめる内容だったので、非常に人気がありました。
作者は、柴田昌弘先生、男性です。
少女漫画ですが、お色気シーンもあって、そのために男性にも人気があったとか無かったとか(笑)
柴田昌弘先生は、和田慎二先生のアシスタントをしていた事もありました。当時の白泉社で超能力漫画と言えば、柴田昌弘先生の「紅い牙」シリーズと和田慎二先生の「超少女明日香」シリーズが大ヒットしていました。
師弟関係にあったため、両者でそれぞれの漫画のヒロインを登場させる合作を作った時もありました。
少女漫画の常識を破った作品?
個人的にですが、和田慎二先生・柴田昌弘先生というのは少女漫画の常識を破った2人だと思っています。今までは、恋愛メインであった少女漫画から少女に戦いをさせるという面白いアイデアであったと思います。
ただ、性的な虐待シーンもあったりと、結構過激な漫画でもあった印象です。
これが、「花とゆめ」に連載されていたかと思うと、少し怖い気もしますが。
ブルーソネット
「ブルーソネット」は赤い牙シリーズの7作目にして長期連載となった作品ですが、主人公である小松崎蘭のライバルとなるタロンのサイボーグであり超能力者のソネットが登場し、話を盛り上げていきます。
超能力者の悲哀を描いたシーンが多く登場し、切なくなる部分も大いにありました。こういう「異形の哀しみ」をテーマにした漫画や映画はボク自身のツボであり、大いにハマる事になります。
(なので、映画は「異形の哀しみ」をテーマにしたデビット・クローネンバーグのファンです)
ブルーソネットで関係だと思っていたのですが、これを書くに当たって少しネットを見てみたところ、続編が出ているようで、是非とも読んでみたいと思いました。
こういう少女漫画なのに男性もはまれる意外性のある作品に出会えるから
だから漫画はやめられない!
と思った漫画でした。